弱虫ペダル SPARE BIKE 6巻

かっこいい田所さんが詰まった一冊でした。

 

誰よりも勝つことを強く望み、真面目にまっすぐと練習に励む田所。大胆なレースプランの採用、極端な減量などを行っても、結果は出せずにいた。

試行錯誤の中でも諦めなかった田所も、繰り返す負けとチームメイトからの詰りに「部を辞める」という決断をしてしまう。

そこで、キャプテンに辞める理由を問われた田所は

「俺は勝ちたいんです。もう精一杯やった、もう十分やった」と言いながらも流れる涙を堪えられずにいた。

いつも優しいキャプテンが、普段は見せない怖い目をして「勝ちてえならやれ。負けていいなら辞めろ。勝ちてえのに辞める、そんな選択肢はねえ」と告げるのだった。

 

そうして、決意を新たにした田所は、キャプテンのきついしごきに耐えて、ついにはレースで初勝利をかざるのだった。

 

キャプテンは、別の機会に田所に違う言葉もかけていた。
「たぶん、まだこの先何度も負けるだろう。けど、その負けを食ってでも前に出ろ。そうして初勝利を手にしたとき、見える風景が変わる。だから、汚れても倒れてもゴールを狙え。負けを知らねえスプリンターは絶対に強くならねえ」